沖縄には、本当に植物の持ち出し規制がある
まず前提として、これは都市伝説ではありません。南西諸島には本土にいない病害虫が生息しており、そのまん延を防ぐために、植物防疫法によって一部の植物の県外への持ち出しが規制されています。
これはマナーやお願いではなく、法律による制限です。知らずに持ち出した場合、空港で没収されるだけでなく、罰せられる可能性もあります。紅芋やシークヮーサーの苗が持ち出せない、という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
さらに、規制の内容は固定ではありません。新たな害虫が確認されると緊急防除がかかり、対象品目や対象地域が追加されることがあります。実際、うり類を対象とした緊急防除が実施され、期間の延長や対象地域の追加も行われています。
では、バラの切り花はどうなのか
バラの切り花は、規制の対象外です。
移動が規制されているのは、対象となる病害虫が寄生する特定の植物です。具体的にはサツマイモ、ヨウサイ(エンサイ)、アサガオの仲間、カンキツ類やゲッキツの苗木・枝・葉などで、いずれもバラとは無関係です。
また規制の対象は「生植物」、つまり苗木・穂木・生茎葉であり、種子や生果実、乾燥した植物は除かれています。花束として売られているバラの切り花は、この規制の枠組みに入りません。
| 持ち出せないもの(例) | 持ち出せるもの |
|---|---|
| サツマイモ(生)/ヨウサイ/アサガオの仲間/カンキツ類・ゲッキツの苗木・枝・葉/うり類の一部 | バラなどの切り花/造花・アーティフィシャルフラワー/サツマイモの加工品/パイナップル・マンゴーなどの果実 |
心配なときの確認先
規制内容は変わることがあります。珍しい植物や、県産の観葉植物などを持ち帰りたい場合は、事前に確認するのが確実です。
那覇植物防疫事務所(農林水産省)/電話 098-868-1679
那覇空港内にも出張所があります。
機内には持ち込めるのか
国内線では、花束は手荷物として機内に持ち込めます。座席上の収納棚に入る大きさであることが条件です。
目安として、12本程度の花束であれば、抱えて持ち込むのに無理はありません。一方で33本を超えるような大きな花束になると、収納棚に収まらず客室乗務員に預ける形になったり、混雑した便では扱いに困る場面が出てきます。
預け入れ荷物にすることもできますが、あまりおすすめしません。花束は上から荷物を積まれると簡単に潰れます。せっかくの贈りものが折れた状態で出てくるのは、旅の最後としては残念です。
実際に困るのは、法律ではなく「水と暑さと時間」
ここが本題です。持ち帰りの可否よりも、現実に頭を悩ませるのはこちらです。
水が使えない
生花は水がないと弱ります。花屋で買った直後は保水用のゼリーや吸水スポンジが茎に巻かれていますが、これがもつのは一般に半日から1日程度です。旅程の初日にプロポーズをして、最終日まで2泊3日持ち歩く、という使い方には向きません。
加えて、機内に液体を持ち込む際の制限もあります。国内線では国際線ほど厳格ではないものの、水漏れは自分の荷物も座席も濡らします。
沖縄の暑さ
これは沖縄特有の問題です。夏場の沖縄で、生花をホテルの部屋に置いておくと、想像よりずっと早く弱ります。冷房を効かせた室内でも、ビーチやテラスで撮影をしている数十分のあいだに直射日光を浴びれば、それだけで花びらの縁が傷みます。
渡したあと、荷物になる
意外と見落とされがちですが、これがいちばん現実的な問題かもしれません。プロポーズが済んだあとも旅行は続きます。ビーチに行くにも、レンタカーで移動するにも、食事に行くにも、大きな花束を持ち歩くことになります。
ホテルの部屋に置いていけば済む話ではありますが、部屋に戻るまで花束は誰かが持っていなければなりません。
選択肢は3つあります
1. 生花を渡して、その場で完結させる
いちばんシンプルです。香りも瑞々しさも生花に勝るものはありません。写真を撮ったら、ホテルの部屋に飾って、帰る日に置いていく。割り切ってしまえば、これは十分に良い選択です。
2. 生花を渡して、あとから形にして残す
渡す瞬間は生花で、そのあと押し花に加工して額に納める方法があります。花そのものを持ち帰るのではなく、加工してから郵送で受け取る形なので、旅程中の持ち歩きの問題が起きません。
ただし押し花加工には数か月の時間がかかります。すぐ手元に残るものではない、という点は知っておいてください。
3. 最初から枯れない花束を選ぶ
造花であれば、ここまで書いた問題がすべて消えます。植物ではないので持ち出し規制の対象外、水が不要、暑さで傷まない、機内持ち込みも預け入れも自由です。
近年広がっているグリッターローズは、造花のバラの花びら全面に極細のラメを付着させたもので、光を受けるたびに表情が変わります。生花とは別の華やかさがあり、渡したその日の姿のまま何年も残ります。
「本物の花でないと気持ちが伝わらないのでは」と気にされる方もいますが、実際には「捨てなくていい」「ずっと飾れる」という理由で、贈られた側が喜ばれることのほうが多いというのが、私たちが沖縄で花を扱っていての実感です。
まとめ
- 沖縄には植物防疫法による持ち出し規制が実際にあるが、バラの切り花は対象外
- 国内線の機内持ち込みは可能。ただし収納棚に入る大きさが条件
- 本当に困るのは法律ではなく、水・暑さ・持ち歩きの手間
- 旅程が長いほど、枯れない花束のほうが現実的
- 珍しい植物を持ち帰りたいときは、那覇植物防疫事務所へ事前確認を
沖縄で、その日のうちにお渡しできます
DAYS Flowerでは、ラメをまとった枯れないバラの花束をご用意しています。沖縄県内で制作しているため当日のお渡しに対応でき、恩納村・北谷・読谷・那覇のリゾートホテルへの配達も承ります。本数も色も、決まっていない状態からご相談いただけます。
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